No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

漏洩事件に物申す-明大教授による司法試験漏洩事件を踏まえ

http://www.flickr.com/photos/35311521@N00/12846690243

photo by gfred

 

最近のニュースで気になっていたこの事件。

大学時代に法律を学んでいた者として見過ごすことのできないけしからん事件だ。そういえば、ぼくの大学時代といえば自宅に引きこもって風呂にも入らず食事も1日1食で1週間近くディアブロをやり続けていたなあ。同級生たちは毎日大学の自習室や伊藤塾(司法試験予備校)で試験勉強してたっけ。ちなみに1週間ベッドの上から動かずにいると筋力が衰え歩行に支障が出る。すると、さらに動きたくなくなり、ベッドから離れることができなくなる。そして筋力が衰え....(以下略)。といった具合に、来るべき高齢化社会における寝たきりが如何にQOL低下のスパイラルを深刻にするかを身をもって学んでいたのだが、えーと何の話だっけ??

 

ということで、社会に出てかれこれ20年弱になるわけだが、これまでぼくが出会った漏洩事件について、当事者の名誉を毀損しない程度に書き記してみたい。

 

まさに、そこで、漏洩する

当時、僕は就職活動中で電車に乗って午後3時開始の面接に向かうところだった。当時はまだ機密情報の漏洩リスク対応に企業が本格的に取り組む前だったと思うのだが、隣に座っていた営業担当のサラリーマンがノートパソコンで資料を作成していた。すると、彼の携帯電話が何度も鳴った。僕の腹も鳴った。彼はしばらく無視していたのだが、各駅停車の電車が急行の通過待ちでしばらく停車している間に、車外に出て電話をかけ始めた。その間パソコンは僕の隣でエクセルファイルが開かれたままの状態になっている。スクリーンセーバーも設定されていないし、ログオフなんてましてやしていない。

発車を知らせるアナウンスが聞こえると、サラリーマンは座席に戻ってきて何事もなかったかのように仕事を再開した。しばらく彼のキーボードを叩く音を聞きながら、ぼくは思う。

ぼくに悪意があれば、さっとUSBメモリを取り出して、あるいはデジカメで画面を撮影して、データを盗むことができなくもない。その場では、データの価値があるかどうかは関係ない。まずは入手した上で、その後値決めをすればいいだけのことだ。

また彼の電話が鳴り、再び通過待ちのタイミングで彼は席を立つ。今度はじっと画面を凝視してみるが、一目見ただけでは大した内容ではなく、いくつかの数字を集計しているだけのデータだ。

彼が戻って来る。と同時にぼくは腰を浮かせて下腹部に力を入れて席を立つ。何事かと彼は席に腰を下ろしながら、急に立ち上がった乗客を不思議そうな顔で見て、そしてパソコンの画面を確かめる。もちろん何も変化はなく、彼は安心して作業を再開する。

 

 

そして、改めてぼくは思う。「ああ、もうダメか」と思う。

もう、とても座っていては耐え切れない。おそらく次の駅のトイレまでも持たないだろう。隣のサラリーマンの単純作業や、電車が止まるたびに誰かに電話するせせこましい動きを見ながら、下腹部の不快感を忘れようとしたものの、どうやら効果がなかったようだ。

 

熱いうねりを感じる。電車のドアが開く。駆け出したい気持ちがほとばしるが、駆け出そうものならばほぼ液状に近い何かがほとばしりそうだ。少し気を緩めると意識が遠くなりそうだ。頭が真っ白に、パンツが真っ黄色になりそうだ。

 

なんとか競歩スタイルで便器にたどり着き、ズボンを下げようとしたその刹那にほんのわずかな神経パルスの伝達に揺らぎが生じ、通常であれば無視できるほどわずかなタイミングのズレをもって放たれたそれは、ぼくのパンツに納まった。そしてやや零れ落ちた。リクルートスーツの中へ。

 

現代日本には「お祈りメール」というものがある。ほぼ見ず知らずの赤の他人が就職活動に勤しむ若者の明るい未来を祈念してくれるという非常に素晴らしい習わしであり、「次世代に伝えたい日本の慣習100選」にも選ばれている、かもしれない。なお、トイレから脱出できずに面接をすっぽかした自分にも「あなたの今後の活躍をお祈り申し上げております」という祈りのメールがやってきたおかげで、その後の就職活動においてぼくの括約筋は人一倍活躍してくれ、今の会社に就職することができたのだった。

 

まったくもって忘れることのできない漏洩事件であった...。

 

第2の漏洩事件

ちなみに、先日子供と追いかけっこしている時に、急にやってきた屁の欲求(以下、屁欲)をうまいことやり過ごそうと、というか有体にいうとすかしっぺにしてやろうと、「(子供に向かって)まてまてー、とりゃー」と叫びながら屁を試みたところ、「ブリっ」という、「ああ、断末魔の悲鳴ってこういう音なのかもしれない」という切ない音と、情けない湿り気がパンツに吸い込まれた。

 

まとめ

というように、漏洩リスクは常に至るところに潜んでおり、忘れた頃に顕在化する。企業の情報管理責任者のみならず、生きとし生けるものすべてがしっかり気を引き締め、と同時にあの辺りの穴周辺の筋肉も引き締めて頂きたいと、漏洩事件の当事者として切に願う。

 

以上

 

【第2類医薬品】ストッパ下痢止めEX 12錠

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