No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

まどか☆マギカって、まさにNo Pain, No Gainだよね

 

 

去年の秋から息子と夢中になって「仮面ライダー鎧武」を観ています。
この仮面ライダーの脚本家、虚淵玄(うろぶちげん)という人が結構スゴイ話を書く、
えげつないストーリー展開をするという評判を耳にして、ずっと気になっていたんです。
 
で、代表作でもある「魔法少女まどか☆マギカ」をいつか観てみたいなあと思ったものの
DVDのパッケージ等々、登場するキャラクターたちはプリキュア的な雰囲気で、
完全に小さい女の子向け、もしくは完全に大きいお友達向けだなあ、と二の足を踏んできました。
 
ただ、気になるものは気になる。
一念発起してテレビシリーズ12話と、続編にあたる映画最新作を一気に観てやりましたよ。
もう今日は疲労困憊!何やってんだ自分!寝ろ!
 

作り手の頑張りが感じられる作品

ほんわかしたキャラクターデザイン、2話目までとのわざとらしい程のゆるい空気が、
その後の展開との大きなギャップを産むための装置として機能していて、
それらも含めあちこちに伏線がちりばめられ、後半部分で一気に回収にかかってくるストーリー展開。
緊張感があって僕は好きです。
賛否両論あるだろうけど、「作り手としてはこう考えます」という終わりをしっかり提示してくれているのもよかった。
(たまにある「んじゃ、あとは皆さんの想像にお任せしますね。
商業的にうまくいったら、続編考えてみますよ。そのためにラストをぼんやりさせてますので」的なものはうんざり)
 
素直に、虚淵玄やるなあ、巷の評判通りだなあ、こりゃ仮面ライダーも期待しちゃうなあ、と感心しきり。
奥さんに勧めてみたいけど、タイトルの時点で「なにそれ?そういうの趣味だったの?」という反応になるかもしれず、やや腰が引ける。
やっぱり、「魔法少女」ってタイトルの時点で、一般的な大人にとっては敷居が高いのは事実だと思う。
 

大人はどうなんだ?

何かを得るために何かを失わなければならないというのがテーマの1つ。
この作品では、その大きな命題を前に、14~5歳の女の子達が、悩み、苦しみ、傷つくワケです。
 
ただ、言うまでもなく、自覚しているかどうかはともかく、
僕たちは今この瞬間も何かを得る代償に何かを失っています。
まどマギを観たことで、睡眠時間を失いました)
 
誰もが命を失うリスクを背負ってまで、強く何かを望むことができるか、というと決してそんなことはなくて、
僕自身で言えば、そこまでして何かを成し遂げようという気持ちは、
幼い頃に比べれば少なくなってきたように思うのです。
叶えたい望みが少なくなったようにも思えるし、失ったら困る、悲しいということが増えた気もします。
そんな自分が、少し残念に思えたり、嬉しくもあり。

 (ミスチルの"HERO"って曲にそんな感じのフレーズあったよね、そういえば)

シフクノオト

シフクノオト

 

 

ただ、だからこそ子供達ほどリスクが取れない、つまり僅かな選択肢しか与えられない
大人こそ「あなたがしていることは、それ以外の可能性を全て捨てるものです。
その代償に見合う価値はあるのですか?」ということを、常に忘れてはいけない、とは思う。
 
ちょうど良いタイミングで、ちょうど良い作品をみたなあ。疲れたけど。
また日を空けて、もう一度見直してみよう。
 
ちなみにオープニング含め20回近くテーマソングを聴いたせいか、
気になってつい買ってしまった。BPMがランニングにちょうど良さそう。試してみよう。

 

コネクト

コネクト

 
コネクト(アニメ盤)

コネクト(アニメ盤)

 

 

では、また。