No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

人生を拓く1冊。この本があるから今の僕がある。

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photo by pedrosimoes7

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

たまには、平素は何かとお引き立てを賜り厚く御礼申し上げるべきはてな様のご意向に従い、今週のお題に乗っかってみようと思う。決してネタがなくなったからではない。誤解無きよう。

 

もう20年近く前のことなのだが、西荻窪だったか吉祥寺だったか、中央線の高架近くにある古本屋にその本はあった。古書とはいえ価値の高い本では決してなく、店の外の「すべて50円」の投げ売りワゴンに文字通り突き刺さっていたような記憶がある。

 

今でこそ「コスパ最強説」を唱え、マイルドヤンキーさながらにブックオフで数時間立ち読みするのも平気になった僕ではあるが、当時はまだまだ青かったので「他人の触った本など汚らわしくて触れたくない。もしかすると下半身を触った後に読んだ本かも知れないのに!!」と、古本という存在を穢れたものとして見下していた。

 

というかブックオフで立ち読みするというのは僕にとってコストパフォーマンスが良いというより完全にコストオフであり、ブックオフにとっては厄介な客をチラチラチェックすることになって、コストオンでもある。一体何を言いたいのか何が何だか分からない。とりあえず、長時間立ち続けると肛門付近のイボが飛び出て痛くなってくるので、その辺りを潮時に店を出ることにしている。

 

いつの間にかイボ痔の話になっていたが、(当時の僕にとって)古本屋というのは粗雑でやや不潔な場所であったのだが、そんな店からも粗雑に扱われワゴンからも飛びださんばかりの薄汚い本が妙に気になったので背表紙や表紙を見ることなく、何気なくページをめくって見ると、そこにはいくつかの写真とテキストがあった。まあ、大体どんな本にでも写真とテキストがあるので、これ自体は特段不思議なことではない。

 

ただ、1点奇妙なのは、写真についたキャプション。

 

 

「コロッケのマネをする中森明菜

 

 

写真は13億人がどうみてもコロッケ。ということで、人生に影響を与えた一冊はVOWでしたはいどうもありがとうございました(超投げやり)

 

いやー、あれを目にした時の興奮と言ったら筆舌に尽くしがたく、思い出すだけで笑えて泣けてくる。のだけど、文字に起こしてみると全く伝わってこないので、急速に醒めました。萎えました。ふにゃふにゃです。EDです。最近半年位していません。皆さん典型的な日本の夫婦像がここにあります。尚、当時彼女(=奥さん)と一緒に古本屋で見つけて二人で馬鹿笑いしたのだった。んで、多分その後家に帰ってにゃんにゃん()したような気がする。事が終わってからまた二人で思い出して腹がよじれる思いをしたなあ。それが今や...すっかりレスってるから時の流れというのは実に残酷だ。

 

ぼやきはさておき、ちなみにインターネットの大海原には同じような事を思っている人がいるらしく、

コロッケのマネをする中森明菜 - 唐突に思い出した言葉 - araimeika0910 - はてなハイク

http://book.2ch.net/books/kako/977/977259983.html

何となく心強く思った。

 

それにしても今時「コロッケってなんやねん?」って人も増えてくるんだろうな。

cookpad.com

これが正真正銘のコロッケ。それ以外は中森明菜だと思って良い。

 

ベスト オブ VOW

ベスト オブ VOW

 

絶対買わない。古本屋で立ち読みすりゃ良いと思う。