No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

子供は褒めて励まして育てることに決めた

子供をダメにしてないか?

サッカースクールに通う長男が上達しないと悩んでいた時、読んだのがこの本。

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)

 

作者の池上正さんはジェフ千葉京都サンガでジュニア世代の育成に携わってきた経験を基に、周りの大人の関わり方次第で子供はどんどん育つ、と語っている。

逆に言えば、大人の接し方によっては子供はどんどんスポイルされてしまう、そして多くの子供達が考える力に乏しくなってはいないか?そのような接し方をしていないか?と警鐘を鳴らしている。

例えば、ある幼稚園で2列に並んでいた園児が大人の笛の合図でサッと4列に並んだ。幼稚園のスタッフは「こんなことが出来てスゴイでしょう?」と言わんばかりだが、池上さんが「じゃ、3列になって」と笛を吹くと園児達は固まって動けない。

訓練されたことが出来るのは当たり前。子供が自分で考えられない、自立できないことが問題なのだ。

池上さんは「問いかけて、子供自身に考えさせる」ことが重要で、さらに「褒める。子供を肯定する」ことも大切と説く。

ついつい子供の考えを聞く前に自分たち大人から指示を与えて、取り組ませたり、うまくいかないと、何故できないのかと感情的に問い詰めたりしてないだろうか。

僕を含め多くの親たちにとって耳が痛い指摘だ。

 

褒めて考えさせて強くなったクラブチーム

上の本は膝の手術で入院しているときに読んだ本だったのだが、たまたま先日見てたテレビでも似たような話があった。

奇跡のレッスン ~世界の最強コーチと子どもたち~ - NHK

実力は平均値のとあるジュニアサッカークラブチームにフットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴがコーチにやってきた夏の1週間という話。

1週間後にはこれまで実力が拮抗していたライバルチームに9-0で大勝するという結末で番組は終わる。(出来すぎな感じはある)

この番組の中でミゲルコーチが何度も繰り返し話していたのも、実は「褒める」「子供に考えさせる」ということ。

スポーツだと特に精神的にも強くなってほしいと、反骨心に期待して厳しく怒ってしまうことがある。でも大人だって怒られたら気分が滅入る。仮に自分に落ち度があったとしても、だ。そんな状態で素直に他人の言うことに耳を貸せるだろうか。

 

異なるバックボーンの2人が口を揃えて「子供に考えさせなければ」「褒めて育てなければ」というのには、なかなか重みがある。

番組に出てきた少年が書いた絵日記には「ミゲルに褒められた!!」と書いてあって、少年の嬉しさが伝わってきたし、また良いシュートをミゲルに褒められた別の少年はこそばゆいような、だけど嬉しさが滲み出た表情を見せていた。

少年達は日本代表監督に褒められた!という喜びもあるだろうが、大人に褒められることに慣れていないのかもしれない。大人に全面的に受入れられるという安心感がないと、子供は大人の顔色を気にするようになり、自分で判断できなくなる。

当たり前だけど誰も子供をそんな風に育てたい訳じゃない。

 

なので子供を褒めて励まして育てようと決めた

叱るのは人や自分を傷つける(傷つけた)時、倫理的に悪いことをした時だけ。

実行するのはかなり難しいのだが、このルールを心に置いておくと、如何に自分が感情的になって怒っているのか気がつくようになった。

怒るというのは、相手を思うよりも自分の感情を優先させてる状態。

そのことに気がついて自己嫌悪することも多い。日々反省。

ということで、長男のサッカーについては、上達が他の子と比べて遅々としても気にしない。とにかく褒めて励ます。

本人が楽しかったらそれでいい、というスタンスでいくことにする。

 

サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 (edu book)

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