No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

心が温かくなる絵本たち(今月の絵本-2015年4月)

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久しぶりの絵本エントリーだけど、今回は2冊ご紹介。

 

まずは「かぼちゃひこうせん ぷっくらこ」。

かぼちゃひこうせんぷっくらこ (えほんライブラリー傑作選 9)

かぼちゃひこうせんぷっくらこ (えほんライブラリー傑作選 9)

 

雨が降ったある日、僕が何気なく「雨の日は外にも出られないし、残念だ」と呟いたのに対して、長男が「あめもまたたのし、だよ」とのこと。妙に渋いことを言うなあ、と思うと同時に、しばらく読んでなかったこの絵本のフレーズだったことを思い出した。

おおくま君とこぐま君の2匹のクマ君のかけあいがとても味わい深く、長男のコメントは、作中で外に出るのを渋るこぐま君に対して、おおくま君が「雨もまたたのし、傘させばなおたのし」と外に出ることを促すシーンのもの。

この作品は「どう考えるか、どう在るか」ということを1つのテーマにしていて、最後のシーンでクマ君たちがそれに気づくという結びになっている。子供に理解させるのは難しいのでは?と思っていたけど、上記の長男のように子供にも存外伝わっているようで、絵本の力を改めて思い知った。良作。年の近い兄弟がいる家ではおおくま君とこぐま君を自分たちに置き換えて読めるので、より楽しく読めるはず。

 

もう1冊は「マドレーヌといぬ」。

マドレーヌといぬ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

マドレーヌといぬ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

知っている人は知っている「マドレーヌシリーズ」の2作目。可愛らしい絵とほんわかとするお話で、僕自身はマドレーヌの絵本をこの作品で初めて読んだ。驚くことに、作者のベーメルマンスは19世紀末に生まれていて、1作目の「げんきなマドレーヌ」を発表したのはなんと1939年(昭和14年!!!)。僕の両親でさえまだ生まれていないような時代に発表されたものなのに、全然古くさくない。それどころか僕自身は絵の雰囲気から最近の若い作家が描いたのかなあ?なんて思ってたくらい。本当に人の心を打つものというのは、いつまでたってもその色が褪せない。

ちなみに、シリーズの中でも「マドレーヌのクリスマス」は作家の江國香織が翻訳をしているので、また雰囲気が違うと思われる。早速Amazonでポチってみた。楽しみだ。

子供が読んで楽しめるのは間違いないが、あたたかみのある絵とお話は大人が読んで癒やされるんじゃないかな?

 

ということで、今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

おまけ

ぼくはきみで きみはぼく

ぼくはきみで きみはぼく

 

 江國香織つながりで、これも気になっていたりする。