No Pain, No Gain

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前十字靱帯(ACL)断裂から復活まで(2-現地での病院選び編)

前十字靱帯(ACL)断裂シリーズ

前十字靱帯(ACL)断裂から復活まで(1) - No Pain, No Gain

前回は怪我を負った当日の様子を書いた。今でもあの「ゴキグリグリ」という大腿骨が膝の関節の中に入り込むような感触が忘れられない。(実際の怪我をした際のメカニズムはよく分からないが)痛かったなあ。

今回は病院を探して、受診するまでについて思い出しながら書くことにする。

 

海外現地での病院探し

海外に駐在員を派遣する会社であれば、大抵海外のメディカルサポート会社と契約しているのではないか、と思う。調べてみると驚くほど多くの会社がある。

法人向けのアシスタンスサービスの提供 | サービス | 日本エマージェンシーアシスタンス株式会社(EAJ)

ティーペック株式会社(T-PEC株式会社)

インターナショナルSOSジャパン

これらの会社が提供するサービスの1つとして、24時間365日病院の紹介や通訳の手配をしてくれる、というものがある。

僕の場合、日曜日の夕方に負傷したのだが「どうもこれはただ事ではなさそう」と感じたので契約しているメディカルサポート会社に連絡。

すると

・既に日曜の夕方なので、専門医に診てもらうことは難しい
・日系医師のいる病院は大抵が「クリニック」で「大病院」と異なり検査設備が劣る

ということで、上海の大病院を強くオススメされたので、月曜朝で予約をお願いした。

ただ、この数年間生活してみて中国の医療水準ってそんなに高くないというのが、正直なところ。大病院だろうとクリニックだろうと大差ないように思う。とはいえ、検査してもらわないことにはどうしようもないので月曜朝イチで突撃することにした。

 

ローカル病院はカオスすぎて論外

上海市には第一人民病院から順に第○人民病院というナンバリング病院があり、大抵何とか大学の付属病院となっていて、今回予約してもらったのもこのナンバリング病院。確かに上海市の中ではそれなりのレベルにあるんだろうけど。

到着するととんでもない数の人。日本では考えられないレベルで病院内に人が溢れている中を、足が痛いのでケンケンしながら突き進み、待ち合わせていた通訳さんに導かれるまま「VIP外来」にて受付。(普通にこの病院の予約を取ろうとすると併記で数週間待ちになるところが、上記サービスを経由すると、即診察してもらうことができるという、まさに格差社会

診察はなかなか壮絶なもので、12畳程度の広さの診察室に、患者・医者・看護師がひしめき合っていて、個人情報保護もへったくれも無いカオス状態。偉そうな医者による触診の結果「多分半月板に問題があるのでMRIを取ろう。但し予約が必要で、1週間後にまた来い」とのこと。担当医の横柄な態度(通訳曰く普通に診てもらうなら1ヶ月待ちの名医らしいので、当たり前といえば当たり前なのか?)に対する不信感、カオス診察室への生理的な嫌悪感、そして確定診断まで1週間以上待たされることを踏まえて別の病院でセカンドオピニオンを聞くことを決意。やっぱり数年間に渡る生活に基づく直感は正しかったのだなあ。

 

セカンドオピニオンを求め外資系病院へ

中国ローカル病院受信後、ネットで調べた外資系(米系?香港系?)病院に相談してみると、やはりレントゲンだけではなくMRI検査もした方が良いだろうということと、即座に検査してもらえるということで是非もなく予約を入れて受診。

担当の先生は何かのスポーツの中国代表のチームドクターを務め、かつ非常に丁寧に説明してくれる良い人だったのだが、ここでは通訳がかなりイマイチでおねがいしていた予約の時間を間違えていたり、僕が聞いていても分かるくらいの誤訳があったりと、やはり海外で怪我や病気をするというのは大変なことだなあ、と改めて思い知らされる。これが命に関わるものだったら、本当にしゃれにならない。

先生からMRIの結果の説明があり、結論としては「要手術」とのこと。曰く、

・前十字靱帯が完全に断裂している
・内即側副靱帯もかなりダメージを受けている。
・半月板は亀裂が入っている可能性がある

ということで思っていた以上の重傷。

先生は「うちの病院で手術しても良いよ。大体2泊3日程度になるだろう。とはいえ言葉の面等不安もあるだろうから、MRIのデータとか渡すから日本で手術しても良いよ」と言ってくれたので、しばらく考えることにする。

 

現地で手術するか、帰国して手術するか

生まれて初めての手術ということでとんでもなく不安。果たして現地で手術した方が良いのか、日本に帰って手術した方が良いのか。

外資系病院の担当医はかなり信頼できそうだが、手術に携わるスタッフや通訳はどうだろう?正直、安心して自分の身体を任せることはできない、と思う。

一方で帰国して手術となれば、相当な期間仕事に穴を空けることになってしまうし、家族も一緒に帰ってもらうとすると子供は学校を休むのか?とこれもまた悩ましい。

悩んだが、奥さんや上司にも相談して日本での手術を選択した。周囲の人達は僕が想像していた以上に僕のことを心配してくれて「安心できる環境で自分が納得出来るように決めたらいい」と言ってくれ、怪我後自責の念等々で心がモヤモヤして気持ちが落ち込みがちだったので、非常に有り難かったなあ。

 

次は日本の病院選びが問題になるが、そこはまた次回。

 

つづく

 

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