No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

英語で外国人と会話しなければならない時にちょっとの努力で乗り切る方法

このところ、あるプロジェクトのために2週間に1回必ず1時間程度アメリカの方と会話しなければならない、という状況に置かれている。


以前のエントリーにもあるが、僕は基本的に英語が話せない。

 

nopain-nogain.hateblo.jp

 

なのだが、どうしても話をしなければならない、かつ僕自身が対応しなければならないため、誰かに代わってもらうこともできないというのっぴきならない状況である。一応通訳をつけることは可能なのだが、諸事情により通訳のスキルが低く明らかに誤訳していることさえあるのであまり頼りにできない。

さて、困った。どうしようか。大した努力もせずに突然ペラペラになるなんてことはあり得ないが、なるべく労をかけずに何とか1時間しのげる方法はないものか、と思い悩み、未だにいろいろ試している。

その結果、現時点で一夜漬けで1時間の会話を乗り切る方法としては「30分くらい英語を声に出してみる」ということがベストなのではないかと思っている。

具体的に試した方法と感想

良かった方法

比較的お手軽で効果があった方法は、英語の本をGoogle翻訳のテキスト読み取り機能でスキャンして、その内容を英語で発音させて、自分も発声してみる、というもの。

オススメは小学生低学年向けの絵本。
ぱっと見で大筋の意味を理解することが出来るし、所詮現時点の自分のレベルで話せる英語はその程度と割り切ると気持ちも楽になる。というか、実際の会話の中で小難しい構文やら文法を使う必要はそうそうない。難しいことを話そうとするから、話せなくなってしまうのであって、何も自分からハードルをあげる必要は無い。話せる範囲で話せることを話せばいい。

また、発音についての不安を取り除くためにもGoogle翻訳は有用だ。機械の声ではあるけれど、おそらくネイティブチェックはバリバリに受けてそれなりに発音が正しいはず。「自分の発音は正しいのだろうか?」と不安に思いながら話をするよりも、「Google先生のお墨付きを得た発音だぞ!」と思いながら話すのとでは、相手に与える印象は、極めて僅かかもしれないが差があるだろう。大体、インド人の英語はネイティブもよく聞き取れない、とか聞いたことがあるくらいなので、自分の不安を取り除くお守り程度の気持ちで発音の矯正をしたら良いと思う。

うーん、今1つな方法

逆に労力の割に効果が薄かったのは、「おそらく話す事になるであろうフレーズを英訳し、何度も読み返す」こと。

まず、英訳するのが大変。日本語の文章を最初に作ってGoogle先生を使って英訳する方法もあるかもしれないが、その場合スムーズな英語ではなくなる可能性大だし、実際の会話では想定外の様々なシチュエーションが出てくるもの。それを事前に予想してフレーズを用意するのでは時間がいくらあっても足りない。

ただし、基礎力を向上させてくれるのはこういう地道な取組みだと思うのでこの方法自体は否定はしない。ただ、「明日会話する」という限られた条件下においては、やや効率が悪いように思う。

 

その結果得られたもの

少しだけ英語を話すことに対する抵抗が減った!

ほんのりとではあるけれど自信が芽生えつつある。一生懸命頭を回転させて、知ってる単語を繋ぎ合わせれば、考えていることの20%位は伝えることが出来ているような気がする。

とはいっても込み入った話になったり、相手が早口になったりすると、何度も聞き返したりしなくてはならず、「あああああああ、英語が話せなくて申し訳ありませぬー!!」という気持ちになることもしばしば。なんなんだろうか、この卑屈な感じと劣等感。

どうやら英語を話せないわけではない、と名乗ってもよさそう!

3回目の面談時に「毎回不思議に思ってるんだが、君は話が出来るのに、何故通訳必要なのか?」と件のアメリカ人に言われた。とはいっても実際には「多分こんなことを言っているのではないだろうか?」と勝手に推測して「フンフン。なるほどなるほど」と相づちを打っていることも少なくない。「で、どう思う?」と聞かれて、実はよく分かってなかったことが明らかになることも結構ある...。なので、多分に過大評価されているのではないかと思う。

僕は自分の事を過小評価しすぎているのかもしれない、とも思えてきた!

上の裏返しではあるのだけど、「英語を話すことに対する抵抗感」の原因の1つは「自分は英語が話せないと思い込んでいる」というところにあるんじゃないだろうか。「自信が無い→勇気を出して話す→今1つ伝わらない→自信がなくなる」というスパイラルに落ちて、そのうち勇気が出てこなくなり、口数が減って、最終的には「英語話せないし、話さなくていいや」と諦めてしまう。文字に起こしてみて、改めて非常に残念な状況なのだなあ、と思う。思うのだけど、そういう状況に落ち込んでいた(いる)んだよなあ、僕は。

せっかく自信の芽が出つつあるところなので、もう少し英語でコミュニケーションを取ることに力を入れてみようと思う。出来る!と思って前向きに取り組んだら、何か変わりそうな気配を感じている。

 

あとがき

ちなみに、これが中国語だと若干雰囲気が変わって、カタコトだろうと何だろうと、とりあえず言ってみる。伝わらなければ、「分からないヤツが悪い」くらいの勢いでキレる。

この勢いで英語が話せたら上達しそうだなあと思う。ただ、中国語の場合は何だかんだで中国にそこそこ長く住んでいるので、ネイティブと会話するということに単純に慣れたということなんだろう。で、当然慣れだけで上達するわけもなく、中国語はある一定レベルで停滞している。やはり努力が必要なのだ。とはいえ、英語はそもそも会話する機会自体が少ないから、まずは「慣れる」ということが必要なのは間違いない。

どんな環境に身を置くかによって「自分」というものは変わっていくものだと、しみじみ思う。カタコト中国語とはいえ英語圏でもないところで外国語を駆使して生活しているなんて5年前には想像しなかったしなあ。

 

 

聞き流すだけで英語をマスター 日常英会話+ユーモア編

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 人の弱みにつけ込む誇大タイトルだと思う。