No Pain, No Gain

気がつけば不惑、それでも今日も絶賛迷走中。

海外での子供と絵本とのつきあい方

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photo by Bisayan lady

長男は毎日寝る前にベッドで「絵本読んで!」とせがんできます。
子供と絵本のつきあいというのはとても不思議で、同じ本を何度も何度も繰り返して読みます。
大人は小説や雑誌や新聞といった読み物を読みますが、
すり切れるまで何度も読むということは殆どありません。
 
そして、当たり前ですが、読む絵本の内容はどんどんステップアップしており、
小さい頃には簡単な絵が描いてあるだけだったり、
ちょっと長い話になると飽きて嫌になってしまったりしていたのが、
今ではそれなりにしっかりしたストーリーのある絵本を最後まで読めるようになってきました。
成長してきたなあ、としみじみと思わせてくれたりします。
 
そんな絵本大好き野郎の長男くんですが、彼のニーズに応えるための絵本、
海外でどうやって調達しているのでしょうか。
 
今回は海外(上海)で日本の絵本に出会うオススメの方法についてご紹介。
 
 

その1:童話館ぶっくくらぶ

長崎に拠点のある童話館グループという企業が、「童話館ぶっくくらぶ」という絵本の配本サービスを行っています。
0歳から1歳刻みで15歳まで絵本を毎月2冊配本してくれます。本の代金+送料で、毎月2冊絵本を送ってきてくれます。
(1年間の配本予定表を送ってきてくれて、既に持ってる本がある場合、別の本を送ってくれます)
 
この童話館ぶっくくらぶは日本のみならず世界中にSAL便(ちょっと遅い航空便)で配本してくれており、送料は極めてリーズナブルです。
例えば中国の場合送料は730円。(ちなみに日本の場合一律200円)
中国、とりわけ上海の場合は日本の書籍を扱う書店もありますが、やはり海外で日本の書籍を購入しようとすると
ほぼ2倍~3倍近い値段しますから、いかにこのサービスが良心的かわかります。
息子はこの毎月やってくる本の贈り物を楽しみにしていて、絵本が届いていると、
その日はご機嫌で、早く絵本を読んで貰うべくすぐにベッドに入って、今か今かと待ち構えています。
 
送られてくる本は「ぐりとぐら」のようなメジャーな絵本から、童話館出版(童話館グループ)が復刊させた海外の絵本という
マイナーなものまで千差万別です。日本の絵本や童話は少ないような気がします。
そして、童話館出版の絵本は当たり外れが大きいような気もします。(あくまでも大人の視点で、ですが)
 
難点は、本の置き場に困ることくらいでしょうか。毎月2冊やってくるので、1年間で24冊。
その中で頻繁に読むことになるお気に入りの絵本は常にベッドサイドにあるものの、1~2回読んだら後は本棚に入りっぱなしという本も少なくありません。
家が小さい日本に帰ったらどうしようかなあ、というのは嬉しい悩みなのかも知れませんが。
 
いずれにせよ、子供が絵本に親しむ習慣を身に付けることができる良いサービスです。
 

その2:上海虹文庫

古北地区と浦東地区の2箇所にある、ボランティアによるミニ図書館です。
僕が利用する古北地区の虹文庫はアパートの一室を借りて運営されており、
開館時間は火曜日AM10:30-12:00 PM13:30-15:00、土曜日AM10:30-12:00 PM13:30-16:30。
幼稚園が夕方まである長男は土曜日しか行けません。
ただ、土曜日はとんでもなく混んでいるので、開館直後を狙って行くのがお勧めです。
読み聞かせの会などのイベントもやっていて、ボランティアの方のご尽力には頭が下がるばかり。
蔵書数は相当数あり、対象年齢も赤ちゃんから小学校中学年くらいまではカバーしていると思われます。
 
尚、ボランティアによる図書館でもあり、本を借りるためには維持運営のための年会費350元(6000円程度)を払う必要があります。
(1度に借りられる本は5冊で、貸出期限は2週間です)
 
子供自身が沢山の本の中から自分で選び出すという体験が出来たり、親が昔読んだ絵本に出会ったりできるのは図書館ならでは。
 
この虹文庫も絵本とのつきあいでは欠かせないものです。
 

ちなみに、

息子の様子を見ていると、借りた本よりも所有している本の方が記憶に残っているように思います。
借りた本も貸出期間中に何度となく読むのですが、一度返却した後で、「もう一度借りたい」ということになるケースは少ないです。
 
絵本とのつきあい方を通じて、衣服のように常に本が身近にあり、呼吸するかのように本を読むような、本がそんな存在になっていってくれればいいなあ、と思っています。
 

おまけ: これまで読み聞かせた中でも心に残る絵本達

よるくま

よるくま

 
「よるくま」といっしょにおかあさんを探しにいくお話。
大人の目で見ると、ほんわかした温かいお話で、僕自身好きなお話の1つです。
ところが、長男くんの嫌いな絵本の1つであったりします。理由ははっきりと教えてくれません。
勝手に推測するに「お母さんとはぐれる」というところが琴線に触れるのかなあ。

 

ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 
スモールさんという消防士さんが活躍するお話で、ぶっくくらぶから送られてきました。
大抵の男の子は消防車ものとかパトカーものが好きなはず。我が家の息子くんも同様です。
ただ、最近は「どうしてスモールさんは人に命令してばっかりで、自分で仕事しないの?」とか、
思わぬ鋭い指摘をすることがあり、大人にとっての読み聞かせの醍醐味を味合わせてくれています。

 

では、また。