妻の手作り料理を満腹になるまで食べて静かな怒りを呼ぶという割とどうでもいい話
いつもより妻が豪勢に晩ご飯を作ってくれたので「美味しいねえ、これ。どうやって作ったの?」なんて言いながら、子供達とその日何をしたのか、何が楽しかったのかなどと話をしながら、モリモリむしゃむしゃと食べて「あー、美味しかったごちそうさま!」。妻も「みんな沢山食べてくれてありがとう」なんて言って、家族で食事をすることは素晴らしい的な光景が広がっていた。
ここまではよかった。
ぼくは昔からお腹が空くと不機嫌になり、満たされると幸福感で一杯になる性質なので、幸せな気持ちに包まれながら「いやー、食べ過ぎた。満腹すぎて辛いなー」と言いながら食器を片付けにキッチンへ向かい、シンクに食器を入れてサッと水洗いする。
妻「............!」
リビングで妻が何か言っているようだが、流れる水の音で聞こえない。多分「お茶でも入れて欲しいなー」とか言ってるのだろうと思いながら、蛇口を捻ってリビングに戻ると、妻の表情が暗い。
僕「緑茶にする?紅茶にする?」
妻「やめてくれない、そういうの...」
僕「は?」
妻「そういうこと言われると、気分が悪くなるんだけど」
まったく意味が分からない。もしかしてルイボスティが飲みたかったのかな?とボンヤリと思っていると、
妻「食べ過ぎたとか、満腹で辛いとか言われると、ご飯をせっかく作ったのに、台無しにされたような気持ちになる」
これまた、まったく意味が分からない。
僕としては、「いやー、(君の作ってくれたご飯が美味しすぎて)食べ過ぎた。満腹すぎて辛いなー(そして幸せだなあ)」というニュアンスで言っていたつもりで、更に言えばもし自分が料理を提供した側だとしたら、こう言って貰ったら嬉しいだろうなという意図を持っていたのだが、まったく完全に真逆の効果をもたらしたらしい。
僕「自分が言われたら嬉しいだろうなあ、って思ったから言ったんだけど。こう言われたら嬉しくない?」
妻「全然嬉しくない。むしろ悲しい」
よかれと思って言ったこと/やったことの意図が全く相手に伝わらず、それどころか嫌な気持ちにさせることがあるんだなあ、と改めて驚いた。ましてや、妻というのは自分の事を一番分かってくれているであろう人だし、自分が一番分かっているであろう人のはずだったのだが、全く理解出来ていない部分がある、というのはかなり新鮮な驚きだ。何でも分かった気になっていると足元すくわれるなあ、と自分を戒めると共に、10年以上一緒にいる妻の新たな一面を見たような気がして、少し嬉しかったりもする。
こんなの読む人いるんだろうか...。
中国経済の泣きどころ?340兆円に膨らんだ理財商品について
中国語勉強シリーズ
今日は北京日報より、今後の世界経済に大きな影響を及ぼしかねないお話を。
「理財商品」という単語を耳にしたことがあるだろうか?中国の銀行などではよく見かけるのだが、高利回りを謳った金融商品の1つだ。投資信託的なものかなと思っているのだけれど、正直僕自身中身がどんなものなのか今1つ分かっていない。
ちなみに、理財商品の収益性はどんなレベル感かというと、、、
なんとビックリ年利25%。100元(約1700円)からの投資が可能。もうタンス預金してる場合じゃない!!で、その理財商品というのは、元本保証がないとか、発行母体が資金を集めて夜逃げするとか、有象無象の代物だったりする。
という理財商品についての記事を今日は日訳してみる。
本文はこちら。
以下本文
中央国债登记结算公司近日发布的《中国银行业理财市场年度报告(2015)》显示,我国银行理财余额突破20万亿大关。
中央国際登記決算会社が近々発表する2015年度の「中国銀行業理財市場年度報告」において、中国の理財商品残高が200000億元(17円/元前提で340兆円)を越えたということだ。
值得注意的是,理财产品收益率一端,出现了显著下行,最赚钱的封闭式产品平均年化收益率跌破5至4.69%。
注目すべきは理財商品の収益率であり、明らかに下落傾向が現れている。最も収益性の高かったクローズエンド型の商品の年間利回りは5%から4.69%に低下した。
报告显示,截至2015年底,共有426家银行业金融机构有存续的理财产品,理财产品数60879只,理财资金账面余额23.50万亿元,较2014年底增加8.48万亿元,增幅为56.46%。
報告では、2015年12月末までに426の金融機関が理財商品を取り扱っており、理財商品数は60879本、額面ベース23.5万億元(約400兆円)と前年末に比べて8.48万億元(約140兆円)と56%の伸びを示している。
2015年全年,银行业理财市场有465家银行业金融机构共发行理财产品186792只,累计募集资金158.41万亿元。
2015年通年では理財商品市場は465の金融機関が発行した186792本の理財商品が設定され、累計で158.41万億元(約2693兆円)の資金を集めた。
おわりに
まともな銀行が発行している理財商品であれば、デフォルトリスクは低いと思うのだけれど、暴騰の年利25%とかになってくると、破綻の可能性を織り込んだリターンなのかなあと思ったりもする。規制でがんじがらめの日本では考えられないけど。中国はよくも悪くも規制が緩く「やったもん勝ち」の雰囲気があるので、リスクを取れる人が財をなせるのかもしれない。(中国は資本主義、日本は共産主義という笑えないジョークがありますね...)
ちなみに数字上の恐ろしさでは今回の理財商品はドイツ銀行の足元にも及ばない模様。
市場に「ドイツ銀ショック」、金融派生商品6京円の重み :日本経済新聞
理財商品もドイチェも市場の雰囲気を操作するのに非常に便利なキーワードとして使われるだけで、本当は大したリスクがないんじゃないかなーとか妙な陰謀論を匂わせつつ、今日はここまで。
友人?それとも敵?ハッキリ言って! 3/8全人代開催中の王毅外相記者会見
外交部长王毅就中国外交政策和对外关系回答中外记者提问 — 中华人民共和国外交部
ちなみに、非常に興味深いのが、18人の記者の質問順。
1:中央電視台(CCTV/中国)→9月のG20サミットについて
2:韓国放送公社(KBS/韓国)→北朝鮮に対する安保理決議について
3:人民日報(中国)→習近平体制下における外交成果について
では、日本は何番目かというと...。答え合わせは最後に!
本文-記者会見抜粋
単語
気になる一言
是把 A 当作 B 还是 C。「AをBとするのですか、それともCとするのですか」
外相の発言なので、重みがあり、そして非常に平易な表現。にしても「敵か味方か、ハッキリせんかい!」という言い方はなかなか強烈だ。
気になる本
中国滞在経験の長い日経編集委員による一冊。現在日経に掲載中の「激震 習政権ウォッチ」はかなり読み応えあり。
答え合わせ
日本の記者は18人中何番目に質問したのか。答えはこちら。
こういう中国の公式行事の質問順には大きな意味があるのだけど、それにしても露骨だね...。エジプトよりも後ってのはすごく違和感があるが、それも外交メッセージの1つ。発言内容を含めて、日本側はどのように対応するのか。